| 平石遺跡(ひらいしいせき) |
| 北群馬郡吉岡町上野田字平石にある。1987年から1988年にかけて、ほ場整備事業に伴って吉岡町教委が発掘調査した。滝沢川と自害沢川に挟まれた火山麓扇状地内にあり、遺跡全域が6世紀代の榛名山の火砕流と泥流や洪水堆積物に厚く覆われている。この厚さは場所によって2メートルをはるかに超える。洪水堆積物上面で平安時代の土坑が、Hr-FAの火砕流直下で古墳時代の畠とみられる畝状遺構が見つかった。この下面からは縄文時代中期の土器や石器が出土している。畝状遺構の土壌分析では、イネ科作物とみられる植物珪酸体が見つかっているが、作物の特定はできていない。遺跡の標高は約270メートルあり、榛名山の火砕流に埋没した生産遺跡としては最も高い位置にあたる。災害前の榛名山麓の景観を推定する上で大変重要である。出土遺物は吉岡町教委に保管されている。〈瀧野巧〉 |
| [文献] ◇『平石遺跡群』 吉岡村教委 1988 |