東原遺跡(ひがしはらいせき)

  利根郡水上町東原にある。利根川の右岸段丘上に立地し、標高は490メートル前後ある。山間地ながら平坦面が広がる地域である。西20メートルほどを走る国道部分は乾田II遺跡として調査されている。1984年から1985年にかけて、ほ場整備に伴って水上町教委が発掘調査した。縄文時代の遺構は諸磯b式期の竪穴住居1のほか、貯蔵穴状、陥穴状などの土坑47がある。貯蔵穴状の土坑からは田戸下層式、細久保式、黒浜式、梨久保式、大洞式など、早期から晩期にわたる土器の破片が少量ながら出土している。また、9世紀後半を中心とする竪穴住居7棟も調査された。1号住居からは「百」の墨書のある坏が出土し、3号住居と5号住居からも判読できないが墨書土器が出土している。また、1号住居と5号住居からは手鎌の破片かと思われる鉄製品が、7号住居からは鉄製紡錘車が出土している。資料は水上町教委が保管している。〈洞口正史〉

[文献]
◇『東原遺跡』 水上町教委 1985

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