東篠遺跡(ひがししのいせき)

  勢多郡北橘村下箱田字東篠、字西篠にある。台地本体から東方に突き出た縁辺部に立地し、標高は190メートルほどのところにあたる。東に橘川が流れる。1988年にほ場整備事業に伴って北橘村教委が発掘調査した。導水路予定地を中心に調査を行い、縄文時代の集石遺構、縄文時代前期を主とする土坑、平安時代の竪穴住居6棟、中世の掘立柱建物、柵列などが見つかった。平安時代の竪穴住居は重複することもなく分散するのが特徴である。同じ村内で水泉寺遺跡のようにかなり密集した集落もあり、同時期で性格の異なる集落があることがうかがえる。中世遺構は南東500メートルの位置にある箱田城と関連があるだろう。また、工事後、整備された畑地から直刀、土師器片や、須恵器片などが採集された。墳丘は工事前にすでに消滅していたが、古墳があったことが示されている。出土遺物は北橘村教委に保管されている。〈長谷川福次〉

[文献]
◇『東篠遺跡
◇瓜山遺跡』 北橘村教委 1990

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