| 浜尻宅地後遺跡(はまじりたくちあといせき) |
| 高崎市浜尻町字宅地後にあり、井野川右岸の自然堤防上に立地する。1991年から1992年に市営住宅建て替えに伴って高崎市教委が発掘調査した。竪穴住居4(古墳時代前期2、時期不明2)、古墳1、土坑41、溝11、集石遺構1が見つかった。古墳は直径約14メートルの円墳と推定されるもので、墳丘部分は既に削平されていた。周堀は上幅約2.1メートル、深さ約40センチメートルで、堀底から約15センチメートルの間層をおいてHr-FAがレンズ状に堆積していた。18号土坑は上端の直径約2.5メートル、深さ2.4メートルの規模で、ロート状の断面形から井戸とみられる。覆土中から樽式土器の甕などが多数出土していることや、石田川式期の竪穴住居に先行することから、弥生時代のものと考えられる。集石遺構は1.5メートル×1.2メートル、深さ20センチメートルほどの土坑の中に70個もの焼けた石が集中して出土したもので、石鏃、縄文土器小片各1点が出土している。出土遺物は高崎市教委に保管されている。〈田村孝〉 |
| [文献] ◇『高崎市内遺跡緊急埋蔵文化財発掘調査報告』 高崎市教委 1992 |