| 花輪積石遺跡(はなわつみいしいせき) |
| 勢多郡東村花輪にあり、渡良瀬川右岸の河岸段丘面上に立地する。国道122号から花輪の集落に下りる道路工事の際に発見され1969年に発掘調査が行われた。発見時は、河原石が南北10メートル、東西7.5メートル、高さ2メートルの規模で積み上げられていたが、調査の結果、基盤であるローム層を2メートルほど掘り込んで河原石を敷き詰め、その上に順次積み上げられたものであることが判明した。塚の基底部に比較的大きな石で囲んだ小石室状の空間が3カ所発見され、その周辺からピットを数カ所確認した。積石の間から鉄片と瀬戸焼の皿茶碗などが若干出土している。塚の構造や出土遺物などから、江戸時代に造られたもので、本遺跡の近くにかつて寺院(宮本院と呼ばれた修験寺と考えられる)があったと伝えられていることから、おそらくこの寺院に伴う信仰的な役割を持った遺跡、遺構であったと推定される。〈巾隆之〉 |
| [文献] ◇『勢多郡東村花輪積石遺跡発掘調査概報』 県教委 1972 |