| 花立遺跡(はなたちいせき) |
| 甘楽郡妙義町八木連にある。大桁山麓北東部の北側斜面に位置し、標高は380メートルから408メートルほどのところにある。1989年に県道改良工事に伴って妙義町遺跡調査会が発掘調査し、土坑5、溝1、柵列1、方形周溝状遺構1が見つかった。土坑は、底面に複数の小穴があることや覆土の堆積状況などから、縄文時代の陥穴と考えられている。方形周溝状遺構は、一部が調査区外へ延びており、遺物も出土していない。覆土がAs-C軽石を含む黒色土であることや、平面形および断面の形態などから方形周溝墓である可能性が強い。溝と柵列は、近世の耕作に伴う施設と考えられている。遺物は、縄文時代早期から中期にかけての土器片が20点あまり出土している。遺構外からの出土がほとんどであるが、茅山式系の尖底土器の大型破片を含め、早期と思われる土器片が数点ある。調査資料は妙義町教委に保管されている。〈諸田康成〉 |
| [文献] ◇『花立遺跡発掘調査報告書』 妙義町遺跡調査会 1990 |