| 花園遺跡(はなぞのいせき) |
| 新田郡新田町中江田にあり、木崎台地の南端部に立地している。1989年から1990年にかけて国道354号建設に伴って新田町教委が発掘調査した。旧石器時代の3層の文化層と、縄文時代前期から奈良時代の竪穴住居64、掘立柱建物2、溜井2が見つかった。旧石器時代の文化層は第I文化層がAT下位、第II文化層がAT包含層中、第III文化層がAs-BP包含層中である。第I文化層では頁岩製のナイフ形石器2点と黒曜石製の石核1点が出土している。第III文化層では3カ所の礫群と3カ所のブロックが確認され、黒曜石製のナイフ形石器やスクレーパーなどが出土している。東毛の平野部において3面にわたる文化層が確認された例は少なく、また、礫群を伴うブロックが調査された意義も大きい。古墳時代前期の竪穴住居からは石鍬が3点出土しており、鉄器が使用された古墳時代になってもまだ石器が使用されたことを物語っている。古墳時代後期の遺構としては27棟の竪穴住居と2基の溜井があり、台地縁辺部に住居を構え、沖積地に移行する部分に溜井を造る古墳時代後期の集落景観が明らかにできた。出土遺物は新田町教委に保管されている。〈小宮俊久〉 |
| [文献] ◇『花園遺跡』 新田町教委 1996 |