八幡林古墳群(はちまんばやしこふんぐん)

  佐波郡赤堀町にある。桂川旧河床跡の右岸低台地上にある、「八幡林」と呼ばれる小丘上に立地する。1981年から1982年に土地改良事業に伴って赤堀町教委が発掘調査し、石室や墳丘盛土の痕跡を残す円墳4基が見つかった。五目牛29号墳および30号墳は横穴式袖無型石室をもち、円筒埴輪や人形、馬形など形象埴輪の配列が認められた。葺石はなかった。五目牛31号墳は横穴式両袖型石室を持ち、葺石根石が一部残っていたが埴輪はなかった。五目牛32号墳は耕作により削平され、削平以前の形状および規模などは不明であるが、竪穴系の埋葬施設を持つ円墳であると想定される。これらの石室からは鉄製直刀や小刀、刀子、金銅製耳環などが出土し、中でも29号墳は盗掘を受けていなかったため副葬品の残りが良く、鉄製金具や碧玉製管玉、水晶製切子玉なども出土した。古墳群の築造時期は、出土遺物などから古墳時代後期と想定される。この古墳群は地蔵山古墳群の北端に連続する地域に分布しており、地蔵山古墳群の1支群であると考えられる。出土遺物は赤堀町教委に保管されている。〈久保学〉

[文献]
◇『八幡林古墳群及び縄文住居跡調査概報』 赤堀町教委 1982

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