八幡林遺跡(はちまんばやしいせき)

  佐波郡赤堀町にあり、桂川旧河床の右岸低台地の八幡林の小丘東南緩斜面に立地する。1981年から1982年にかけて土地改良事業に伴って赤堀町教委が発掘調査した。五目牛30号墳を発掘調査中に、周堀内から縄文時代前期の竪穴住居4棟が見つかった。いずれも30号墳周堀によって、一部または過半部が破壊されていたが、隅丸長方形状の平面形の竪穴住居であり、中央部に河原石および輝石安山岩の割石を用いた方形状の石囲炉を備えるなど、共通した形状を持っている。炉に接した床面下には土器を埋設した例が多い。出土遺物は石器と土器破片のほか、埋設された深鉢形土器がほぼ形状を保つ状態で出土している。出土土器は関山式土器に共通する特徴を備えており、縄文時代前期の竪穴住居であると認められる。出土遺物は赤堀町教委に保管されている。〈久保学〉

[文献]
◇『八幡林古墳群及び縄文住居跡調査概報』 赤堀町教委 1982

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