| 西坂脇遺跡(にしさかわきいせき) |
| 勢多郡北橘村小室字西坂脇にあり、南西に延びるやせた台地上の標高315メートルのところに立地する。1990年に土地改良事業に伴って北橘村教委が発掘調査した。縄文時代前期の竪穴住居4、土坑15、歴史時代の溝状遺構、方形竪穴状遺構、掘立柱建物、柵列などが見つかった。竪穴住居は関山式期、諸磯b式期、諸磯c式期のものである。同じ時期の竪穴住居が集中する集落ではなく、出土遺物も少ない。関山式期のJ-1号住居からは古相を呈する撚糸圧痕文の土器片が出土した。諸磯c式土器を主体に出土するJ-3号住居から興津II式の深鉢胴部片が2点出土し注目される。JP-5土坑の底面近くからは堀之内II式の大きな深鉢口縁部片が出土した。出土遺物は北橘村教委に保管されている。〈長谷川福次〉 |
| [文献] ◇『西坂脇遺跡』 北橘村教委 1992 |