| 新寺地区遺跡群(にいでらちくいせきぐん) |
| 安中市磯部字西裏、字西新井、字諏訪辺地内にある。1989年に県道建設に伴って安中市教委が発掘調査し、縄文時代の前期と中期、古墳時代から平安時代の集落と中世の館が見つかった。本遺跡群は西裏・西新井遺跡と諏訪辺遺跡からなる。西裏・西新井遺跡では縄文時代中期後葉(加曽利E3式期)の住居1棟や前期中葉から終末期(有尾式期から諸磯c式期)にかけての土器が見つかった。また、古墳時代から平安時代(5世紀後半から10世紀前半)の竪穴住居63棟が見つかっており、この期間、集落が継続的に営まれていたことが分かった。また、諏訪辺遺跡では平安時代の竪穴住居2棟と掘立柱建物1棟が見つかっている。さらに本遺跡群の西には同時期の大王寺遺跡群(松井田工業団地遺跡)があり、古代磯部郷の中心的な地域であったと推定され、古代碓氷郡の変遷過程を明らかにする上で重要である。中世の館(新寺館)はこれまで知られていなかったもので、調査では北西隅のみ確認された。地籍図や航空写真などから南北75メートル、東西100メートルの規模と推定される。出土遺物は安中市教委に保管されている。〈大工原豊〉 |
| [文献] ◇『新寺地区遺跡群』 安中市教委 1991 |