奈良原遺跡(ならはらいせき)

  沼田市奈良町にある。丘陵の間を南流する発知川に沿って開けた幅の狭い左岸段丘面先端に立地する。1990年から1991年にかけて、土地改良事業に伴って沼田市教委が発掘調査した。縄文時代、弥生時代、平安時代、中世にわたる複合遺跡である。縄文時代前期の集落(竪穴住居8)、弥生時代後期の集落(竪穴住居7)、平安時代の集落(竪穴住居2)、中世の館などが見つかった。このうち弥生時代後期の竪穴住居は、主柱穴のうち2個が北側壁寄りに位置するタイプと中央寄りに位置するタイプが見られる。中世の堀は最大幅2.7メートルの薬研堀で、方形区画を形成していたと推定される。出土遺物は沼田市教委に保管されている。〈宮下昌文〉

[文献]
◇『奈良地区遺跡群(奈良原遺跡)』 沼田市教委 1991
◇『沼田市史』資料編1 1995

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