奈良田向遺跡(ならたむかいいせき)

  沼田市奈良町字田向にあり、沼田台地から北に入った発知川左岸の上位段丘面上の微高地に立地する。1988年に土地改良工事に伴って沼田市教委が発掘した。弥生時代後期の竪穴住居3棟と、平安時代の竪穴住居13棟などが見つかった。弥生時代後期の竪穴住居はいずれも平面形は長方形で、うち1棟は火災に遭い、壁、床面とも焼けて住居に使用された木材が炭化して多量に見つかった。平安時代の竪穴住居は小規模なものが主流で、柱穴を持つ竪穴住居は少ない。遺物には土器類を中心に鉄斧や刀子、錘などの鉄製品があり、住居内に小鍛冶を示す鞴、羽口、鉄滓が出土している竪穴住居もある。出土遺物は沼田市教委に保管されている。〈小池雅典〉

[文献]
◇『奈良田向遺跡』 沼田市教委 1990

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