七日市遺跡(なのかいちいせき)

  吾妻郡中之条町横尾字七日市にあり、名久田川右岸、標高360メートル前後の河岸段丘上の平坦地に立地する。調査時は耕作地であった。1992年にほ場整備事業に伴って国道145号の西側のA区を、1993年に同国道東側のB区を中之条町教委が発掘調査した。A区からは古墳時代の遺構が確認されている。竪穴住居8棟のほか、Hr-FAに覆われた水田が見つかった。大区画水田と小区画水田を合わせて、261面が見つかっている。B区からは竪穴住居11、掘立柱建物3、溝状遺構5、井戸1、土坑2が見つかった。時代別にみると、古墳時代以前の溝状遺構1、古墳時代の竪穴住居5、平安時代の竪穴住居5、溝状遺構4で、井戸は平安時代以降のものである。古墳時代と平安時代の遺構が中心であるが、残存状態は古墳時代の竪穴住居の方が良好であった。A区、B区の両方を合わせた遺跡の調査範囲全体から考えると、平坦で日当たりの良い地形を利用して古墳時代に水田耕作を営み、その周辺に居住していたことがうかがえる。この傾向は平安時代以降にも継続していたものと考えられる。出土遺物は中之条町教委に保管されている。〈福嶋美佐〉

[文献]
◇『横尾地区遺跡群』I・II 中之条町教委 1994・1995

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