| 中村田遺跡(なかむらたいせき) |
| 新田郡新田町村田の宝蔵寺の南にあり、扇状地端部の低台地上に立地している。1989年、畑耕作の際、古銭が多量に出土したため、新田町教委が発掘調査した。確認されただけで4385枚の銅銭が出土した。現位置を保っているものは、40センチメートル×50センチメートルの楕円形の範囲にまとまっていた。さしの状態での出土も多く、銅銭の中にわら状のものが残っていた。1さしの枚数は90枚前後である。銅銭は永楽通宝、開元通宝、洪武通宝などを主体としている。明銭を含んでいることから15世紀以降まで下る資料である。宝蔵寺は石造物などから中世から続く寺院と考えられ、西に隣接する地点では方形の区画溝も調査されている(中屋敷・中村田遺跡)。本資料は寺院にかかわる備蓄銭ととらえることができよう。出土遺物は新田町教委に保管されている。〈小宮俊久〉 |