| 中畑遺跡(なかはたいせき) |
| 佐波郡赤堀町にあり、片田山の東麓を流れる西桂川の右岸、狭長な自然堤防上に立地する。1985年から1986年にかけて、ほ場整備事業に伴って赤堀町教委が発掘調査した。古墳時代の集落遺跡で、竪穴住居35、掘立柱建物1、柱穴多数が発見された。2時期にわたる集落形成が認められる。古墳時代中期から後期にかけての竪穴住居6棟は、すべて焼失していた。竈の形状から、炉から竈への変換期にあたるものととらえられている。竈自体は完成されたものであり、竈出現期の比較的早いものであろう。出土遺物は鬼高式土器のほかに、和泉式土器の特徴を残すものも出土した。19棟は古墳時代末の竪穴住居で、小規模化の傾向を示すが、南側に出入口と想定される張り出しを備えた大型の竪穴住居3棟があり、古墳時代末期の社会構造の変化を知る手がかりが得られた。ほかに縄文時代前期と後期の土器片などが出土したが、遺構は認められなかった。出土遺物は赤堀町教委に保管されている。〈久保学〉 |
| [文献] ◇『中畑遺跡 女堀用水遺構発掘調査概報』 赤堀町教委 1986 |