| 中ノ原城跡(なかのはらじょうあと) |
| 多野郡吉井町多比良字中ノ原の丘陵上に立地する。中ノ原という地名は、藤岡市の平井城と吉井町の新堀城との中間の原を意味する。1984年に土地改良に伴って吉井町教委が発掘調査した。約90メートル四方の方形単郭堡である。各辺で堀が見つかり、その内側に土塁の痕跡があった。堀の断面形は逆台形で、深さ1メートルから2.2メートル、幅3メートルから3.8メートルで、辺によってその大きさが異なる。郭内では東南隅で掘立柱建物が1棟確認されただけで、門や構造物は見つからなかった。館としての性格を考えるだけの建物は少なく、平井城の外堡のためのものと考えられ、短期間の使用が考えられる。現在は地形を土地改良によって大幅に変えられている。出土遺物は吉井町教委に保管されている。〈入澤雪絵〉 |
| [文献] ◇『中ノ原城址』 吉井町教委 1989 |