中椿遺跡(なかつばきいせき)

  甘楽郡甘楽町福島にある。西側を東流する鏑川によって形成された河岸段丘を稲含山系などより北流して鏑川に合流する河川が区切った台地上に立地する。北東約600メートルに青木畑I遺跡、同II遺跡がある。1982年にほ場整備事業に伴って甘楽町教委が発掘調査した。調査面積は約560平方メートルである。平安時代初期の竪穴住居3、時期不明の竪穴住居3、平安時代初期の長方形土坑3が調査された。時期不明の竪穴住居は、形態などからほかの竪穴住居と同じ時期と推測されている。5号住居出土の須恵器の蓋には、「十」が墨で書かれていた。当町では初めての墨書土器である。3基の土坑は、形態などから墓坑と考えられている。本遺跡の東方には条里制地割りを残す水田遺構が広がっており、この遺構と集落との関連が推察されている。出土遺跡は甘楽町教委に保管されている。〈小安和順〉

[文献]
◇『青木畑I・II 中椿遺跡』 甘楽町教委 1983

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