| 中島遺跡(なかじまいせき) |
| 前橋市青梨子町字中島、字中原にあり、榛名山東南麓の緩やかな傾斜が前橋台地に接するところにあたり、北側の谷地と南の八幡川に挟まれた狭い台地の北側に立地する。1980年から1981年にかけて、運動場造成に伴って前橋市教委が発掘調査した。8世紀初頭から11世紀後半の竪穴住居87棟や、中世の竪穴住居状の土坑9基などが見つかった。竪穴住居は10世紀以降のものが70%前後を占め、二彩(または三彩)陶器、緑釉陶器、硯(円面硯、風字硯)、段皿、耳皿、丸瓦と平瓦、「河上」と箆書きされた土器、巡方状の鉄製品などが出土した。竪穴住居のうち35棟の竈の構築材には凝灰質砂岩の切石が使われているが、この石は本遺跡の地山層に含まれるものである。土坑は、形態、規模ともに竪穴住居に近く、付近から常滑焼に似た甕、カワラケ、注口の付いた鉢形土器などが出土した。出土遺物は前橋市教委に保管されている。〈唐澤保之〉 |
| [文献] ◇『中島遺跡』 前橋市教委 1981 |