| 中沢遺跡(なかざわいせき) |
| 吾妻郡中之条町横尾字中沢にあり、名久田川右岸の標高368メートルから388メートルの河岸段丘上の平坦部から舌状の尾根にかけて立地する。1993年度にA区の、1994年度にC区の発掘調査を中之条町教委が行った。A区で見つかった遺構は弥生時代の竪穴住居1、古墳時代の竪穴住居9、土坑1、溝状遺構1、古墳時代あるいはそれ以前と思われる竪穴住居1、土坑2、奈良時代の竪穴住居1、平安時代の竪穴住居6、奈良・平安時代と思われる竪穴住居2、平安時代あるいはそれ以降と思われる掘立柱建物1、時期不明の竪穴住居3、竪穴式建物1、井戸2、土坑34、溝状遺構7、Hr-FA下の水田40面である。C区で見つかった遺構は、竪穴住居14(すべて奈良・平安時代のものと思われるが遺構内から古墳時代の遺物も出土しているため考察が必要)、土坑2、溝状遺構3(ともに時期不明)であった。A区の小区画水田は標高370メートルほどの平坦部にあり、C区の竪穴住居は標高382メートルから388メートルの急傾斜地の狭い範囲の中で見つかった。この竪穴住居群には古墳時代のものと判断できる遺構はないが、急斜面から見下ろした位置に水田があることには留意したい。出土遺物は中之条町教委に保管されている。〈山田俊彦〉 |
| [文献] ◇『横尾地区遺跡群』II 中之条町教委 1995 |