中尾村前遺跡(なかおむらまえいせき)

  高崎市中尾町字村前にある。国指定史跡日高遺跡の南西にあたる。1984年と1988年から1990年にかけて病院建設などに伴って高崎市遺跡調査会が発掘調査した。1次調査では、As-Bに埋没した水田の畦5、水路1が見つかった。2次調査では、As-B下でL字形の畦と牛の蹄跡、As-Cを多量に含む暗褐色土下で水田が見つかった。3次調査では、As-B下の水田、Hr-FAに埋没した畠、As-Cを多量に含む暗褐色土下の水田が見つかった。4次調査では、As-B下で水田に伴う畦1条が見つかり、Hr-FA下では60センチメートルから120センチメートル間隔で平行する小溝が見つかり、畠のサクの列と考えられた。As-Cを多量に含む土層下には、不定形な水田があった。なお、この水田の下層から弥生時代の水路が見つかった。上端幅1.3メートルから1.5メートル、深さ50センチメートルの規模で、調査区東で2本に分岐している。出土遺物は高崎市教委に保管されている。〈関口修〉

[文献]
◇『中尾村前遺跡』 高崎市遺跡調査会 1988
◇『高崎市内遺跡緊急埋蔵文化財発掘調査報告』 高崎市教委 1990・1991

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