| 中尾所之免遺跡(なかおところのめんいせき) |
| 高崎市中尾町所之免にあり、染谷川右岸の自然堤防上の、標高105メートルほどに立地する。弥生時代から中世にかけての遺跡である。1992年から1993年にかけて市営住宅の建て替えに伴って高崎市教委が発掘調査した。竪穴住居、堀、井戸、土坑などが見つかっている。竪穴住居はS字状口縁台付甕などの出土から古墳時代前期のものと推定される。堀からは14世紀後半ごろのものと思われる軟質陶器内耳鍋、鉢、盤形火鉢、焼締陶器甕、施釉陶器皿などの遺物および馬骨、馬歯が出土している。遺跡の東端は推定中尾城に接しており、その一部が村東館として調査されている。出土遺物の傾向は村東館の盛期とされる14世紀前半よりやや新しいものの、本遺跡の堀、井戸と村東館の関連が注目される。出土遺物は高崎市教委に保管されている。〈星野守弘〉 |
| [文献] ◇『中尾所之免遺跡』 高崎市教委 1993 ◇『高崎市史』 1996 ◇山崎一『群馬県古城塁址の研究』補遺篇 1978 |