| 中江田A地点遺跡(なかえだAちてんいせき) |
| 新田郡新田町中江田にある。木崎台地中央部の西縁に立地し、西方崖下を石田川が南流する。木崎台地の南半面は南方から数条の浸食谷が入り、東西に数列の台地が発達している。その中の最も西寄りの台地にあるのが中江田遺跡であるが、遺物の散布濃度によって、北からA地点、B地点、C地点の三つに区分されている。A地点はさらに2区に細分されているが、ここでは一括して扱う。これら一連の遺跡は旧石器時代や縄文時代草創期、早期の遺物が豊富な遺跡として著名であった。A地点遺跡の資料は、昭和40年ごろからの採集遺物、1974年の石田川流域研究会の発掘調査、1984年以降の新田町教委による数回の調査によるものがある。採集された遺物には縄文時代草創期の爪形文土器、早期の撚糸文、押型文、沈線文の土器および前期の土器類がある。1974年の調査では、ローム漸移層から草創期の隆起線文土器と爪形文土器が出土した。1984年の調査では、As-BPを包含するハードローム層から刃器状縦長剥片、ローム漸移層から撚糸文土器、チャート製の石槍、掻器、礫器、スタンプ形石器などが出土した。出土遺物は新田町教委に保管されている。〈須田茂〉 |
| [文献] ◇『中江田遺跡発掘調査報告』 新田町教委 1985 ◇『新田町誌』資料編 1987 |