| 鶴巻古墳(つるまきこふん) |
| 佐波郡東村東小保方にあり、早川右岸の低台地上に立地している。この低台地上には35基の古墳が分布していたが現在は消滅し、形状を保つのは古墳群の最北端に位置する鶴巻古墳だけである。1968年に東村誌編さん委員会が発掘調査した。墳丘直径34メートル、高さ2.5メートルの円墳で、墳丘の周囲には周堀があるが規模は明らかではない。円筒埴輪を配列し、形象埴輪片を出土している。石室は紡錘形の角閃石安山岩を5面削りにして用いた互目積の両袖型横穴式石室である。石室長5.2メートル、玄室長2.9メートル、幅2.1メートル、高さ2メートル、羨道長2.2メートル、幅1.2メートル、高さ1.2メートルある。S-58°-Eの方向に開口する。石室内から鉄製轡1、鉄製馬具飾金具2、金銅製耳環8、鉄製刀子片1、鉄鏃片1が出土し、人骨片および歯も出土している。石室の用石が榛名山二ツ岳起源の角閃石安山岩を用いていることから、築造は6世紀後半と推定される。〈内田敬久〉 |
| [文献] ◇『東村誌』資料編1 1969 ◇『群馬県史』資料編3 1981 |