| 鶴辺遺跡(つるべいせき) |
| 高崎市石原町字鶴辺にあり、観音山丘陵東端に位置する。1988年に住宅建設に伴って高崎市遺跡調査会が発掘調査した。見つかった遺構は古墳時代から奈良・平安時代の竪穴住居4棟である。1号住居は南北3.8メートル、東西3.8メートルの隅丸方形の平面形で、東壁のほぼ中央部に煙道部を伴う残存状況の良い竈が設置されていた。柱穴は、住居内に4基を正方形に配置していた。また、竈の東側に隣接して貯蔵穴があり、その上面に帯状の土手状遺構があった。出土遺物は非常に少なく、鬼高式期の甕や坏の小破片が出土したのみである。4号住居は奈良・平安時代と考えられる竪穴住居であるが保存状況が悪く、不明な点が多い。しかし、住居内に鉄分の凝集する部分があり、その周囲で鞴の破片が出土しているところから、小鍛冶遺構と考えられる。出土遺物は高崎市教委に保管されている。〈神戸聖語〉 |
| [文献] ◇『上中居辻薬師遺跡』 高崎市教委 1989 |