椿谷戸遺跡(つばきやといせき)

  多野郡吉井町矢田にあり、東側を矢田川、西側を西谷川に狭まれた鏑川右岸の上位段丘面上に立地する。すぐ南側に矢田遺跡が広がっている。1987年と1989年の2度、上信越自動車道建設などに伴って吉井町教委が発掘調査した。竪穴住居約70棟、土坑群、道路が見つかった。竪穴住居は、縄文時代中期の加曽利E式土器を伴うもの2、古墳時代前期1、古墳時代後期17、奈良時代から平安時代にかけてのもの27である。奈良時代の2号住居からは滑石製紡錘車が2点出土している。土坑群は縄文時代中期の遺構で、袋状のものが多い。道路は幅0.8メートルから1.8メートルあり、上層でAs-Bを確認していることから下限は平安時代と考えられる。この遺跡は矢田遺跡とともに、古墳時代後期から平安時代にかけて大きな集落を形成していたと考えられる。出土遺物は吉井町教委に保管されている。〈入澤雪絵〉

[文献]
◇『椿谷戸遺跡発掘調査報告書』『椿谷戸遺跡II』 吉井町教委 1989・1990

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