塚原宿遺跡(つかばらじゅくいせき)

  利根郡月夜野町上津字塚原にある。赤谷川右岸の上位段丘面の微高尾根上、標高470メートル前後のところに立地する。塚原宿は三国街道の宿場町であり、高山村中山宿と新治村下新田宿の中間地点にあたる。往時には、道の中央に川が流れ、その両側には斜面を細長く段々に区画し、南北に神社寺院を配して宿屋11軒を含む36軒の家が並んでいた。1990年に宅地造成に伴って宿場の一角にあたる約300平方メートルを月夜野町教委が発掘調査し、近世の屋敷関連遺構を確認した。調査地は名主と旅篭の間に挟まれた七兵衛屋敷があった場所で、道路側に石列と礎石、中ほどに石組みの排水暗渠があり、暗渠の南隅には水受け石鉢が置かれていた。瀬戸美濃系や肥前系の陶磁器片などが出土している。この付近は塚原古墳群の分布域であるが、宿場造成時に相当数壊されたと思われる。出土遺物は月夜野町教委に保管されている。〈三宅敦気〉

[文献]
◇『町内遺跡I』 月夜野町教委 1991
◇『三国街道』 群馬県教委 1980

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