茶木田遺跡(ちゃきたいせき)

  前橋市東部の上泉町にあり、広瀬川低地帯の桃ノ木川右岸約600メートルのところに位置する。標高は97メートルほどである。1984年に公民館建設に伴って、前橋市教委が発掘調査した。現状は水田だったが、調査では遺跡は南東に細長い微高地の北端に立地していることが分かった。『上毛古墳綜覧』には、本遺跡周辺に前方後円墳3基を含む10基以上の古墳が記載されている。奈良・平安時代では竪穴住居10と溝状遺構2、焼土遺構1、土坑4、柱穴状ピット7が見つかった。住居は出土遺物から8世紀前半から10世紀後半にかけてのものとみられる。H-8号住居(10世紀初頭前後)からは緑釉の碗が出土している。中世では井戸1と溝状遺構1、ピット1などが見つかった。井戸はすり鉢状の断面を持ち中央がさらに円形に落ち込んでいる。底部に直径45センチメートル前後の円形井戸枠の跡が見つかっている。出土遺物は前橋市教委に保管されている。〈山口宗男〉

[文献]
◇『茶木田遺跡』 前橋市教委 1985

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