千鳥遺跡(ちどりいせき)

  佐波郡赤堀町にあり、峰岸山の東南、鏑木川の左岸の低い段丘上に立地する。1974年に土地改良事業に伴って赤堀町教委が発掘調査した。縄文時代から古墳時代以降の集落遺跡である。縄文時代の遺構としては中期の深鉢形土器を炉に用いた住居1棟、深鉢形土器が礫に囲われていたと想定される土坑などが発見された。遺跡周辺からも同時期の土器破片が多数発見され、付近に縄文時代中期の大規模な集落があることが想定できる。古墳時代以後の遺構は竪穴住居43棟で、竪穴住居のうちHr-FA下の16棟は焼失したものと考えらる。また、平安時代の竪穴住居からは「主」の字が底部に墨書された灰釉陶器や須恵器の坏が出土している。近世の遺構は寛永通宝が出土した竈、井戸や2条の溝などが発見され、縄文時代中期から近世に至るまで断続的に人々の生活が営まれていたことが想定される。出土遺物は赤堀町歴史民俗資料館に保管されている。〈久保学〉

[文献]
◇『千鳥遺跡発掘調査概報』 赤堀町教委 1974

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