| 谷端遺跡(たにはたいせき) |
| 前橋市小神明町にあり、旧利根川左岸上の台地上に立地する。1990年に土地改良事業に伴って前橋市教委が発掘調査した。小さい谷をへだてて東は芳賀西部団地遺跡で、縄文時代の竪穴住居、古墳群、中世の墓などが見つかっている。本遺跡も立地からみると、芳賀西部団地の古墳群にかかわりがあるとも考えられる。見つかった遺構は古墳時代8棟と平安時代1棟の竪穴住居である。古墳時代の竪穴住居は調査区の北で東の地区に集中している。規模も比較的近い。遺物の散布からは台地東の縁沿い周辺に広がる集落が想定される。竪穴住居の埋土に焼土を含むものが4棟あり、ほかの4棟より時期が新しい。それらの4棟ずつがほぼ均等な間隔で立地している状況が見られる。平安時代の竪穴住居は調査区の南端にあり、古墳時代とはまったく立地を変えている。また、調査区の南西は中世の館があるものと考えられていたが、調査区内では遺構、遺物とも認められなかった。出土遺物は前橋市教委に保管されている。〈井野誠一〉 |
| [文献] ◇『谷端遺跡』 前橋市教委 1991 |