田中田遺跡(たなかだいせき)

  勢多郡富士見村横室字田中田にあり、赤城山西南麓の赤城白川扇状地西端の法華沢川に西面する台地上に立地する。1985年から1986年にかけて、土地改良事業に伴って富士見村教委が発掘調査した。遺構は縄文時代前期の竪穴住居2、前期から中期の土坑4、古墳時代の竪穴住居66、溝などである。主体となった古墳時代の竪穴住居は、前期から後期までほとんど間断なく継続している。住居からは良好な一括遺物が出土しており、この地域の古墳時代の変遷を究明する上で貴重である。また、富士見村では弥生時代の遺跡はほとんど発見されていないが、この遺跡では弥生時代中期の土器破片が比較的まとまって出土しており、再葬墓などの遺構があることも推定されている。出土遺物は富士見村教委に保管されている。〈羽鳥政彦〉

[文献]
◇『田中田・窪谷戸・見眼遺跡』 富士見村教委 1986

戻る