田中遺跡(たなかいせき)

  勢多郡富士見村横室字田中にあり、赤城山西南麓の細ケ沢川に面する台地上に立地する。1986年に土地改良事業に伴って富士見村教委が発掘調査した。遺構は縄文時代前期の竪穴住居2、土坑、柱穴約50などであるが、この中で、特に配石遺構が注目される。調査範囲が狭いため全体の形状は不明であるが、長さ50センチメートル前後の石を東西に8個直線的に並べ、この周りに間隔を置いて、2重の環状に小石を配した構造になっていたと推定され、立石もあった。このほか集石土坑も見つかっている。遺構内外から縄文時代早期末葉から前期のほぼ全般にわたる土器が出土している。出土遺物は富士見村教委に保管されている。〈羽鳥政彦〉

[文献]
◇『向吹張・岩之下・田中・寄居遺跡』 富士見村教委 1987

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