| 内匠日影周地遺跡(たくみひかげしゅうちいせき) |
| 富岡市内匠字日影周地にあり、鏑川右岸の通称「離れ山」と呼ばれる丘陵上にある。1988年から1989年にかけて、上信越自動車道建設に伴って県埋文事業団が発掘調査した。縄文時代前期諸磯a式期1、弥生時代14、後期を中心とする古墳時代12の竪穴住居が見つかっているが、散漫に分布している。弥生時代後期の住居群が注目される。細長い尾根上の、南北25メートル東西140メートルの範囲内に11棟が見つかっているもので、住居間で出土した遺物の接合を行い、その接合関係から竪穴住居の同時存在や前後関係が考察されている。この11棟は住居面積から40平方メートル以上の大型住居6棟と20平方メートル以下の小型住居5棟の二つのグループに分けることができる。この分析により、大型住居と小型住居が、ほぼ対となる可能性があることや、集落が最低2時期に分かれることが分かった。これらの住居からは磨製石鏃の未成品と砥石が出土しており、磨製石鏃製作にかかわる集落遺跡であることも分かった。ほかに、弥生時代中期の土坑と竪穴住居1、古墳時代初頭の方形周溝墓1と竪穴住居、平安時代の土坑(墓の可能性が強い)などが見つかっている。出土遺物は県埋文センターに保管されている。〈木村收〉 |
| [文献] ◇『内匠諏訪前遺跡 内匠日影周地遺跡』 県埋文事業団 1992 |