内匠上之宿遺跡(たくみうえのしゅくいせき)

  富岡市内匠にあり、鏑川右岸に広がる上位段丘面に立地する。段丘面は西と南を下川、東を野上川に浸食され、標高220メートルから260メートル、幅約600メートル、長さ約3.3キロメートルの東西に長い丘陵地形(通称「離れ山」)となっている。丘陵は北に向かう小さな支谷によっていくつかに分断されており、遺跡は分断された丘陵の東端部に位置している。1987年から1988年に上信越自動車道建設に伴って県埋文事業団が発掘調査した。調査によって丘陵地形を利用した内匠城をはじめ、縄文時代から中世に至る多くの遺構が見つかっている。内匠城は丘陵東端部を北側から西側にかけて囲んだ3重の堀で守りを固めているが、深い堀を部分的にさらに掘り込んだ遺構や馬出し土居などが見つかった。縄文時代を中心に遺物の出土も多かったが、縄文時代中期末から後期前半にかけて遺物が集中しており、良好な資料となっている。出土遺物は県埋文センターに保管されている。〈田口正美〉

[文献]
◇『内匠上之宿遺跡』 県埋文事業団 1993

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