| 田口下屋敷遺跡(たぐちしもやしきいせき) |
| 佐波郡玉村町斎田にあり、利根川右岸にある前橋台地の南端に立地する。周辺にはいくつもの屋敷があることから、斎田環濠屋敷群と呼ばれる。近世の田口家文書によると、茂木館(本木館)主、田口教親の二男大炊助俊政が分家して永禄初めごろ(1560年前後)に築いたとされる。2重構えであり、外郭は東西80メートル×南北120メートル、内郭は東西45メートル×南北45メートルの規模である。1994年に宅地造成に伴って玉村町遺跡調査会が外堀北辺を発掘調査した。これによって不明確だった外堀が明らかになるとともに、堀に伴う溝が確認され、広範囲にわたる屋敷があることが予想された。出土遺物は、カワラケ、内耳鍋、すり鉢、古瀬戸卸し皿、常滑甕、中国製青磁、木製品、板碑片などであり、カワラケ、内耳鍋はおおむね16世紀代のものといえる。出土遺物は玉村町教委に保管されている。〈中島直樹〉 |