滝沢古墳(たきざわこふん)

  北群馬郡吉岡町下野田字滝沢にある。吉岡町の小倉、上野田地区の滝沢川沿いには数十基の古墳が連なり、隣接する渋川市堂山地区のものを合わせて大きな古墳群を形成しているが、本古墳はその東端部に位置する。1983年に関越自動車道建設に伴って吉岡町教委が発掘調査した。その後、同町コミュニティーセンターに移築復元されている。直径12メートルの2段築成の円墳で、表面は葺石に覆われ、周囲に浅い周堀がめぐっている。埋葬施設は自然石主体の両袖型横穴式石室だが、羨門および玄門、さらに梱石には角閃石安山岩の截石を用いている。石室前には「ハ」の字に開く前庭が付設されている。遺物は、石室から鉄製馬具や釘、前庭から須恵器、土師器の坏などが出土している。古墳の築造年代は7世紀中葉ごろと推定され、この地域における終末期古墳の好例である。1993年に町の重要文化財に指定された。出土遺物は吉岡町教委に保管されている。〈瀧野巧〉

[文献]
◇『滝沢古墳』 吉岡村教委 1986

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