高根古墳群(たかねこふんぐん)

  館林市高根町にあり、邑楽・館林台地の西から北側の縁に沿って連なる内陸古砂丘上の最北端に立地する。周囲は渡良瀬川の氾濫原である低湿地に囲まれ、標高約23メートルの台地上に古墳群が形成されている。『上毛古墳総覧』によるとこの地区に27基の古墳があったことが記載されており、1985年の市内遺跡詳細分布調査では5基の古墳が確認された。本古墳群中最大規模をもつのが天神二子古墳で、1962年に館林市誌編集委員会の依頼により群馬大学が発掘調査した。墳丘の全長約58メートルの前方後円墳で、埋葬施設として粘土槨をもち、後円部墳頂で埴輪列の一部が確認された。また、前方部と後円部の接合部の頂上からは中世の火葬墓も見つかった。高根古墳群1号墳は現況で直径約20メートルの円墳で、1990年に個人住宅建設に伴って館林市教委が発掘調査した。範囲確認のため墳丘裾部から周溝部分にかけて調査されたもので、墳頂から13メートルから15メートルのところで幅約2メートル、深さ約1.5メートルの溝状遺構があった。遺構内からは埴輪片などが出土した。天神二子古墳出土遺物は群馬大学と館林市教委に、1号墳出土遺物は館林市教委に保管されている。〈岡屋紀子〉

[文献]
◇『館林市誌』歴史編 1969
◇『群馬県史』資料編3 1981
◇『館林市内遺跡発掘調査報告書』 館林市教委 1990

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