| 下新田遺跡(しもしんでんいせき) |
| 新田郡新田町市にあり、大間々扇状地に立地している。1990年に変電所建設に伴って下新田遺跡発掘調査団が発掘調査した。古代の道路遺構1カ所と井戸状の土坑1基が調査された。道路は路面幅約11メートルで両側に溝を伴う大規模な遺構で、延長約250メートルにわたって直線的に見つかっている。路面上では幅0.2メートル前後の轍状の硬化面が数本、道路の走行と平行して確認されている。これは車の重量で形成されたと考えられ、地方において車が使用されていたことを裏付ける発見である。側溝の中から出土した土器は非常に少ないが、ほぼ7世紀から9世紀のものであり、これが道路の年代を示すと考えられる。大規模で直線的であることから、東山道駅路とも考えられるが、本遺跡南400メートルの場所で路面幅13メートル前後の道路遺構(牛堀・矢ノ原ルート)が調査されており、これが7世紀から8世紀の東山道駅路と考えられていることとは整合しない。本遺跡の道路からは年代の下る遺物も出土していることから、牛堀・矢ノ原ルート廃絶後の駅路である可能性もあるが、時代のさかのぼる遺物もあって、結論は出されていない。出土遺物は新田町教委に保管されている。〈小宮俊久〉 |
| [文献] ◇『下新田遺跡』 下新田遺跡発掘調査団 1992 |