| 下芝・内出畑遺跡(しもしば・うちでばたいせき) |
| 群馬郡箕郷町下芝字内出畑にあり、榛名山南麓の微高地上に立地する。1992年から1993年に町教委が実施した第1次調査では、古墳1基と中世の溝状遺構が見つかった。古墳は、7世紀代に流下した榛名山二ツ岳の噴火に伴う土石流の堆積後に築かれたもので、すでにマウンドは失われていたが、全長5.7メートルの横穴式石室が残存していた。長さ3メートル、幅1.6メートルの玄室の床面構造は石敷きで、上下2面が認められ、上面から鉄鏃1点、銅製耳環1対、人骨の一部が出土、また、下面からも耳環1点が見つかった。古墳北東で見つかった幅約2メートルの溝は、その後の調査により、中世の居館をめぐる濠と考えられ、覆土中から板碑なども出土している。周辺の五反田遺跡、谷ツ遺跡などとともに下芝遺跡群を構成する遺跡の一つであり、古墳時代終末期から奈良・平安時代および中世から近世にかけての遺構が数多く認められる一方、地表下4メートルから5メートルのHr-FA下には古墳時代の遺構があることも想定される。出土遺物は箕郷町教委に保管されている。〈大平秀樹〉 |