下大類蟹沢遺跡(しもおおるいかにさわいせき)

  高崎市下大類町字蟹沢にあり、井野川右岸の台地上に立地する。標高は76メートルから78メートル前後である。1992年に住宅団地造成に伴って高崎市遺跡調査会が発掘調査した。竪穴住居100(古墳時代28、奈良・平安時代72)、溝36、井戸5、集石土坑6、柵列状遺構3、古墳1、土坑多数が見つかった。住居は奈良・平安時代のものが主体で、調査区域の東側中央部に集中する傾向が見られる。また、溝は中世以降の1条以外は古墳時代から奈良・平安時代にかけてのものとみられ、奈良・平安時代の溝も住居と同様に東側に集中する傾向が見られる。柵列状遺構は複数の土坑が北東から南西方向に直線的に並ぶもので、3列が確認されている。土坑内から栗石状の礫が出土していることから礎石建物が建っていたことも考えられる。古墳時代後期の住居がこの上部に構築されていることから、これに先行するものとみられる。出土遺物は高崎市教委に保管されている。〈田村孝〉

[文献]
◇『下大類蟹沢遺跡』 高崎市遺跡調査会 1993

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