| 下遺跡(しもいせき) |
| 館林市日向町字定使免にあり、北を谷田川、南を多々良沼北方に広がる低湿地に挟まれた標高約24メートルの台地上に立地する。1994年に住宅建設に伴って館林市教委が発掘調査した。古墳の周溝と思われる、幅約3メートル、深さ約70センチメートル、断面が曲線的な丸底をした溝状遺構が見つかった。遺構内からはほぼ完形の須恵器の大甕と壷のほか、古墳時代後期の坏、甕、土器などが出土した。調査の地番から、同書に記載された「多々良村第三十六号古墳」の周溝と推定された。すでに墳丘は破壊されているが、『上毛古墳綜覧』には長さ78尺の円墳であったことが記されている。本遺跡の西には日向古墳群があり、本遺跡もこの古墳群を形成する古墳の一つであったことがうかがわれる。出土遺物は館林市教委に保管されている。〈岡屋紀子〉 |
| [文献] ◇『館林市内遺跡発掘調査報告書』 館林市教委 |