清水田遺跡(しみずだいせき)

  太田市茂木にあり、渡良瀬川扇状地に立地する。太田東部遺跡群に含まれる。事業の要因から、清水田I遺跡と清水田II遺跡に分かれる。清水田I遺跡は1975年から1976年にかけてのほ場整備事業に伴って、清水田II遺跡は1988年に高等学校用地の造成事業に伴って、ともに県教委が発掘調査した。両遺跡合わせて縄文時代の土坑1、古墳時代の竪穴住居35、奈良・平安時代の竪穴住居200余、中世から近世の土坑64などがある。注目されるのは、平安時代の竪穴住居群である。これらは200棟余りに及んでこの遺跡の主体をなすとともに、広範囲な分布状況を示す。出土遺物には50点以上の墨書土器がある。墨書には「矢田」の地名を示すもの、「神殿」「寺」などの建物を示すもの、「伴」の集団を示すものなどが注目される。また、東海地方で生産された緑釉陶器が周辺の遺跡より多いとの指摘がされている。出土遺物は清水田I遺跡のものが県埋文センターに、清水田II遺跡のものが県教委に保管されている。〈坂口一〉

[文献]
◇『太田東部遺跡群』 県埋文事業団 1985
◇『太田市史』通史編原始古代 1996

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