| 四万遺跡(しまいせき) |
| 吾妻郡中之条町四万字途中にあり、「四万途中遺跡」の別称をもつ。四万温泉の3キロメートル手前に位置し、四万川の右岸で、標高575メートルの河岸段丘上に立地する。1972年のボウリング場建設工事の際に土器片と敷石が発見され、中之条町教委が発掘調査した。4棟の住居が確認されたが、この中の1棟は敷石住居であった。直径3.3メートルの規模で、床面の一部(壁際)に敷石が施され、中央部に石囲炉が設置されていた。ほかの竪穴住居は、平面形などがはっきりしない部分が見られた。これらの住居からは、土器片(加曽利E式)や石器(石鏃・石斧・スクレーパー)が出土しており、出土遺物および竪穴住居の形状などから、縄文中期後半のものと考えられる。中之条町内で発掘調査された遺跡としては、その北限にあたる。出土遺物は中之条町教委に保管されている。〈福田義治〉 |
| [文献] ◇『中之条町誌』1 1976 |