柴崎吹手西遺跡(しばさきふきてにしいせき)

  高崎市柴崎町字吹手西にある。1990年から1991年に道路建設に伴って高崎市教委が発掘調査した。吹手西A、B遺跡の東側に位置し、吹手西遺跡の通番では吹手西C遺跡となる。南側は柴崎西浦遺跡に連なる。調査区は、井野川下流域右岸の河岸段丘上位面に発達した北西-南東方向に延びる微高地と低地を南北に横断し、西浦遺跡の載る微高地を南に控えた低地部に設定された。発掘調査の結果、古代から近世までの溝17条が見つかった。調査区の一部にはAs-Bの堆積が若干認められる。軽石の下は黒褐色粘質土で、東西走向の溝(20号溝)およびこれと平行する土手状の高まりが認められるが、南北幅の非常に狭い地形などを考慮すると、水田の可能性は低く、柴崎遺跡群で見つかっている平安時代水田を東西に2分するものと考えられ、20号溝は同水田と密接にかかわる水路であったと推定される。発掘資料は高崎市教委に保管されている。〈久保泰博〉

[文献]
◇『西浦・吹手西遺跡』 1991
◇『西浦・隼人・吹手西遺跡』 1992
◇『柴崎遺跡群』I〜V 1984〜1987・1989 高崎市教委

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