| 猿田遺跡(さるたいせき) |
| 藤岡市白石字猿田にあり、藤岡台地の西縁を北流する鮎川左岸の洪積台地上に立地する。標高は103メートルほどで、鮎川との比高は12メートル以上ある。台地の西には猿田川が流れて2メートルほどの崖を形成し、猿田川と鮎川に挟まれた南北に細長い地形となっている。遺跡は台地の北側付近に位置する。周辺には古墳が今でも残り、猿田川を挟んだ西側には白石稲荷山古墳などがあり、白石古墳群の一部を形成している。縄文時代前期の竪穴住居4、前期末から中期初頭の竪穴住居1、後期の土坑1、古墳時代中期の竪穴住居3、古墳3などが見つかった。縄文時代前期の竪穴住居は、4棟が重複し、炉も4基見つかった。規模が推定できるのはJ-2号住居で、3.8メートル×2.8メートルほどの方形だった。4基の炉のうちJ-4号住居は埋甕炉で、黒浜式土器が出土した。石器は、打製石斧、スクレーパー類、磨石、凹石、石鏃などが出土している。古墳時代中期の竪穴住居は、H-1号住居とH-3号住居の2棟が重複していたが、半分ほどは調査区外であった。H-2号竪穴住居は単独で、竈は見つかっていない。古墳3基はすべて削平されており、現状で確認できたものはない。K-1号墳は直径9メートルから11メートル、周堀幅2メートル前後の円墳と推定され、K-2号墳も同規模と推定される。K-3号墳は、直径15メートルほどの円墳で、周堀は幅3メートル前後で、西側で1.5メートルほどが掘り残され土橋となっていた。白石古墳群中の下郷支群北端部を構成するものと推定される。出土遺物は藤岡市教委に保管されている。〈古郡正志〉 |
| [文献] ◇『藤岡市史』資料編 1993 |