| 猿楽遺跡・猿楽古墳群(さるがくいせき・さるがくこふんぐん) |
| 太田市只上にあり、渡良瀬川扇状地内に立地する。1976年に国道50号建設工事に伴って県教委が発掘調査した。主な遺構は、古墳時代後期の墳墓7と箱式棺状石槨1、奈良・平安時代の掘立柱建物2と竪穴住居1である。古墳時代の墳墓は1基が方墳のほかはすべて円墳で、墳丘直径は8メートルから20メートルほどである。埋葬施設が確認できたものはいずれも胴張りをもつ両袖型の横穴式石室で、1号墳は大型の円筒埴輪を樹立していた。この古墳群は、調査区北側の小学校敷地にかけて300メートルの範囲にわたり50基以上の古墳が展開する、6世紀後半を中心とした年代の古墳群と考えられる。奈良・平安時代の掘立柱建物は1号が間口3間、奥行3間の総柱式で、2号は間口2間、奥行1間である。2号掘立柱建物を切って平安時代の竪穴住居が構築されており、周辺には掘立柱建物と竪穴住居で構成される大規模な集落が想定されるとの指摘がされている。出土遺物は県埋文センターに保管されている。〈坂口一〉 |
| [文献] ◇『太田市史』通史編原始古代 1996 |