| 鞘戸原II遺跡(さやどはらIIいせき) |
| 富岡市野上字鞘戸原にある。富岡市南部の山地は、関東山地の北辺に連なる稲含山を中心とする山塊の北面にあたる。遺跡はこの山麓の丘陵上に立地する。野上地区遺跡群内の遺跡である。1989年にほ場整備事業に伴って富岡市教委が遺跡のほぼ全面を発掘調査し、縄文時代前期の竪穴住居28、土坑72、古墳時代前期の竪穴住居4、平安時代の竪穴住居1、中世から近世の墓坑16などが見つかった。古墳時代前期の竪穴住居からは、鞘戸原I遺跡と同様に、土師器とともに樽式系、赤井戸式系、両者の融合した土器などが出土し、隣接する丘陵上に同時期に立地した小集落同士の関係が注目される。単独で見つかった平安時代の竪穴住居も鞘戸原I遺跡と同じ状況で、北側の平地部に同時期の母集落があるものと予想される。出土遺物は富岡市教委に保管されている。〈井上太〉 |
| [文献] ◇『鞘戸原I・鞘戸原II・西平原遺跡』 富岡市教委 1992 |