鞘戸原I遺跡(さやどはらIいせき)

  富岡市野上字鞘戸原にある。富岡市南部の山地は、関東山地の北辺に連なる稲含山を中心とする山塊の北面にあたる。この山麓には北東へ延びる舌状の丘陵が並び、遺跡はこの山麓の丘陵上に立地し、東の丘陵の西平原遺跡、西の丘陵の鞘戸原II遺跡とともに野上地区遺跡群を構成する。1989年から1990年にかけてほ場整備事業に伴って遺跡のほぼ全面を富岡市教委が発掘調査し、縄文時代前期の竪穴住居29、土坑102、古墳時代前期の竪穴住居4、土坑9、方形周溝墓2、後期の古墳2、平安時代の竪穴住居1、中世の掘立柱建物4、井戸3、堀3、土塁1、墓坑2、近世の屋敷1などが見つかった。中世の遺構群は南の丘陵頂部に築かれた中世の岩染城に付随するものである。出土遺物は富岡市教委に保管されている。〈井上太〉

[文献]
◇『鞘戸原I・鞘戸原II・西平原遺跡』 富岡市教委 1992

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