| 佐久間遺跡(さくまいせき) |
| 甘楽郡甘楽町小幡字社宮司平、字矢坪にあり、関東山地の一部である稲含、牛伏山系から北流する雄川、白倉川などによって形成された標高230メートルから260メートルの台地上に立地する。1987年から1988年まで、ゴルフ場造成工事に伴って甘楽町遺跡調査会が発掘調査した。調査は南地区、北地区の2カ所に分けて実施され、両地区間は約200メートル離れている。南地区は平安時代の竪穴住居1棟が調査され、北地区では縄文時代前期の竪穴住居5、同中期の竪穴住居1、時期は不明であるが出土遺物から縄文時代と考えられる竪穴住居4、土坑53、平安時代の竪穴住居6、土坑1などが調査された。各遺構とも台地平坦部の縁辺に分布している。縄文時代の竪穴住居の中で明確な炉が確認されたのは1棟、不明瞭2棟、ほかの7棟は全く確認されていない。出土遺物も破片のみで全体の形が分かる遺物は1点も出土していない。遺構外からは早期の土器片が見つかっている。平安時代の竪穴住居は、平面形が方形のもの1棟、長方形のものが5棟である。遺物として土師器坏、羽釜、須恵器坏、鉄鏃などが出土している。出土遺物は甘楽町教委に保管されている。〈小安和順〉 |
| [文献] ◇『佐久間遺跡』 甘楽町教委 1988 |