| 唐堀遺跡(からぼりいせき) |
| 吾妻郡吾妻町川島にあり、吾妻川の右岸にある最下段の河岸段丘上に立地する。1980年に町民グラウンドの造成中に発見され、吾妻町教委が発掘調査した。調査時点にはすでに遺跡の大部分が破壊されており、発掘はわずか128平方メートルの範囲のみであった。縄文時代後期と晩期の遺跡であるが、遺構は見つからなかった。出土した遺物は後期と晩期の土器を中心にしている。多岐にわたる遺物が出土しているにもかかわらず、石錘が出土しなかったことが注目された。このことがきっかけとなり吾妻川流域に立地する遺跡の遺物調査が進められ、吾妻川の本流および支流のうち酸性河川のところには石錘の出土がないことが分かりだした。なお、この遺跡の立地する段丘面には天明3(1783)年の浅間山噴火に伴う泥流が堆積しており、泥流内には焼けこげた家屋の部材が交じっている。出土遺物は吾妻町教委に保管されている。〈能登健〉 |
| [文献] ◇『唐堀遺跡』 吾妻町教委 1983 ◇能登健「魚の棲まない川」『郷原遺跡』 吾妻町教委 1985 |